大陽ビルクリニック ★交通至便     ★夜7時まで
     ★女医ならではの親切な対応
内科・消化器科・循環器科
江東区東陽3-23-6 大陽ビル102号
  TEL:03-5635-5715 FAX:03-5635-5716
    東京メトロ 東西線 東陽町下車 徒歩3分
TOP ごあいさつ 診療案内 施設案内 人間ドッグ アクセスマップ スタッフから リンク お問合せ 院長のぼやき
第28回 (院長〜2011.10掲載)

「柿の実が赤くなると・・・・」

以前勤務医をしていた頃、入院患者も担当していました。野戦病院の様な忙しさでしたが、秋は比較的穏やかな日々があります。
特にその年の秋は、珍しいくらいの暇で、入院患者が毎日退院しました。病室はがら空きでした。ナースステーションで、暇にまか
せて看護婦と談笑していた時、院長がスーと入ってきました。院長が病室に来ることは、ほとんどありません。
がら空きの病室を見て、ためいきをつきました。私は何か言わなくてはと感じ、「外来患者数は、変わらないですが、皆さん体調
も良く、入院する患者は今のところいません。又、入院必要な救急患者も、内科以外のようです。」といろいろ言い訳をしました。
すると院長は、「昔から、柿の実が赤くなると、医者が青くなる。」とボソと言いました。1日1個のリンゴで医者いらずと腹八分で
医者いらずは知っていましたが、柿の実・・は初めて聞きました。秋は気候も良く、内科疾患は少なく、入院数も極端に減りますが、
経営を考慮しなくて良い勤務医時代はお気楽でした。しかし、自分自身が開業すると、当初は知名度もなく、場所も裏通りで、
1日の患者数が5人以下と続きました。私が家で、今日も患者が少なかったとためいきをつくと、父に怒られました。
「患者が来ないと言うことは、病気の人が少ないと言うことで、喜ばしいことだ。」と。その時に初めて、前の院長も気持ちがわか
りました。医者いらずのことわざは、その通りと感じる今年の秋です。

第27回 (院長〜2011.6掲載)

2010年9月以後、ぼやきコーナーが休止状態となっています。2010年は私にとって忘れられない年となってしまいました。
父と伯父、愛猫の死亡が続きました。何かぼやきコーナーに載せようとしても、悲観的な言葉しか出てきません。
又、去年の夏の猛暑で、急死した患者も通常以上に多かったです。警察から連絡があるたび、何かもっと予防策があったので
はないかと自問自答し、落ち込んでいました。2011年になり、4月に気持ちを新たにしようと思ったところ、あの3.11の東日本
大震災です。自宅にもやや被害があり、余震に翻弄されました。テレビを見ては、昨年より涙腺が壊れている私には、さらに
追い討ちをかける状態となっていました。6月になり、少し安定した感じです。気持ちを切り替え、診療することが私にできること
だと思い、ぼやきコーナーを再開することにしました。震災後は、地震酔い、ストレスや不安による睡眠障害、血圧上昇等が目
立ちましたが、最近はやっと通常になりました。しかし、今も被災の影響で薬品の一部は日数制限があります。
このようなことは、初めてです。いかにいままで東北地方に依存してたか、実感しています。今後も気長に応援したいです。
頑張っている被災者にこれ以上頑張れとは言えません。ボチボチやりましょうと言いたいです。

ページTOPへ