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■第6回 (院長〜2006. 12掲載) |
★風邪 本格的な風邪の季節がやってきました。開業してから、私は風邪に抗生剤を処方しない方針で戦ってきました。最近では、この8年の 成果か、多くのかかりつけの患者さんは理解してくれていますが、初診の人はまだ抗生剤を希望し、私の戦いは終わりがありません。 混んでいる時や疲れている時などには、なぜ抗生剤を使用しないのか、あるいは逆にいつ使用するのか説明するのも疲れ、もう出して やれという誘惑に駆られます。しかし、市中肺炎ガイドラインに勇気付けられ、がんばっています。高熱(成人で38℃以上)や症状の悪化、 基礎疾患の有無等にて、必要時に適正に抗生剤は使用しなければなりません。以前、テレビでアメリカの医療ドラマを見ていました。 真冬にて、ER(緊急救命室)には風邪の患者が押し寄せました。その時ドクターが待合室の患者に向け、怒鳴りました。 『風邪で、抗生剤を希望して受診を待っている人は、帰ってください。風邪はウイルスです。抗生剤は効きませんから、処方しません。 家に帰って、アスピリンを飲んで安静にしてください。』そうすると、大勢の患者が帰っていきました。スッキリ爽快、私はおもわず拍手 してしまいました。こんなことを日本でしたら、速クビでしょうね。しかし、一度やってみたい。 |
■第5回 (院長〜2006. 10掲載) |
★秋の運動 秋と言う言葉から、いつも連想するのがスポーツです。食いしん坊の私は、1年中食欲の秋ですから、秋になったからと言って食欲 は連想しません。やはり、不足している運動です。患者さんには、よく運動しなさいといっているのに、自分は慢性の運動不足です。 自宅が上にあるので、通勤時間はエレベーター使用で20秒です。昼休みには、極力徒歩で外出するように心がけています。時間 がありませんと言う患者には、通勤時に駅を1つ前で降り歩きなさいと指導しているのに、自分は階段でなくエレベーターを使用して しまいます。運動器具も、すでに5台以上購入しましたが、継続できていません。最後に購入した器具は、寝ながら運動できると言う 歌い文句ですが、それすらも続きません。何かしようとすると、すぐ形から入りたがる私は秋になると、どのスポーツクラブが良いか 探してしまいます。スポーツクラブのパンフレットを集めては、冬に突入し、寒さにて断念を繰り返しています。この悪循環を断ち切る 良い手立てを募集中です。追加;ボートタイプの運動器具を10月上旬に購入しました。結果を楽しみにしてください。 (我ながら、懲りないと思いながら、器具を購入しました。) |
■第4回 (院長〜2006. 8掲載) |
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■第3回 (院長〜2006. 7掲載) |
★意思疎通の難しさ 患者さんとの会話は、いつもむずかしいと感じます。通常の日常会話でも、勘違いをすることがありますが、医師と患者間では、病気を 治そうと努力するための会話で、そこでの勘違いは医療不信を招く危険があります。今回、ある患者さんとの会話を例にしてお話したい と思います。 患者のAさんは、50歳代の高学歴の女性です。高血圧症と高脂血症があり、降圧剤服用し、高脂血症に対しては、食事療法中です。 医師:「なかなか、コレステロールが下がりませんね。」 Aさん:「食事は、とっても注意しているのですが・・・」 医師:「具体的にどんなものを食べていますか。」 Aさんは具体的に3食の内容について話始め、問題ない内容であったが、さらに健康に良いものも積極的に取っていると話出した。 Aさん:「主人とも話して、体にいいヨーグルトを始めています。善玉が増えるのだそうですよ。」 ヨーグルトで、腸内の善玉菌が増えるというのは、良くコマーショルにでています。しかし、牛乳200mlには、約20mgのコレステロールが含まれています。通常、私たちは食事で1日、300〜500mgのコレステロールを取っています。高コレステロール血症の人は、300mg以下としたいです。 医師:「もちろん、ヨーグルトは体に良いですが、低脂肪にした方良いですね。」 Aさん:「でも、主人も一生懸命本を読んで勉強し、善玉菌を増やすようにしているのですけど・・・」 ここで、ピンときました。 医師:「Aさん、もしかして、腸の中の善玉菌とコレステロールでいつも説明している善玉コレステロールを同じと思っていませんか?」 Aさん:「えー、同じでしょう。違うのですか。 ああーショック。」 この後、二人で大笑いをしました。間違いがわかり、解決しましたが、お互いに誤解していることは、山ほどあると実感しました。それに しても、意思疎通はむずかしいです。 |
■第2回 (院長〜2006. 6掲載) |
★お休みについて そろそろ、夏の休暇についてのニュースをちらほらと耳にします。休暇も平均何日と新聞に出ると、つい比べてしまいます。 小さな医院では、従業員に連続で自由に有給休暇を取得されては、仕事になりません。ですから、当院では夏と冬休みに 有給休暇を追加し、少し長めにして有給休暇を消化してもらっています。交代要員がいないのですから仕方ないのですが、 その為患者さんからは、いつも「長い夏休みだね。海外でも行くの?」とか言われてしまいます。従業員は、休めても医師は その間定期の往診があれば、一人で行きますので丸々休めません。勤務医時代は、忙しくても交代で休みを取るので、海外 に脱出するようにしていました。日本にいると病院から必ず何かしら連絡があり、休めませんから。開業すれば自由にできると 思っていましたが、なるべく患者さんに迷惑をかけないように休みを取るには、世間の休みに合わせないと患者さんから苦情が きます。又、最近は携帯電話が普及しているので、患者さんや薬局からの問い合わせも休みに関係なくあります。緊急用の携帯 電話も、「夏休みはいつからですか?」とか、薬局からは「Aさんから薬がないって薬局の方にきていますが、どうしましょうか?」 等々こんなことで、ストレスを感じている私は、開業には向いていないのかしら?とさらにストレスを感じる今日この頃です。 |
■第1回 (院長〜2006. 5掲載) |
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