★交通至便 ★夜7時まで ★女医ならではの親切な対応 |
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江東区東陽3-23-6 大陽ビル102号 | |||
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東京メトロ 東西線 東陽町下車 徒歩3分 | |||
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■ 第37回 (院長~2016.11掲載) |
★「ストレステストとオバタリアン」 当院では職員と週に1回、会議を兼ねた昼食会があります。先日、東陽町駅周辺でいつものお店でない和食店に入りました。 模様替え後で、雰囲気はとてもよく、食事もとても美味しかったです。しかし、最後に出されたアイスコーヒーが良くありません。 しゃれたグラスなのに、コーヒーが氷も入れて、グラスの半分以下しか入っていないのです。全員が同じで、なにか最後にお店の評価が低下しました。 その様なことを私が口火を切って話していたら、他の職員も皆同じに感じていたようです。そこに1人の職員が言いました。 「私たち、オバタリアンはこのような事が、気になるのよね。」そうです、オバタリアンはすぐに文句が言え、うつ病になりにくいのです。 ストレステストが始まり、何でこんなにストレスを抱えているのだろうかとデーターを見て、ため息が出ます。一番はやはり人間関係が多いようです。 長期残業の場合は、残業時間が一目でわかりますが、対人関係に関しては、産業医としてもできることが難しいです。 オバタリアンになれれば、楽なのにと思うことが多いですが、まじめな人は、一生懸命に仕事をし、家と職場のみの一直線にしか導線がありません。 昼も職場のデスクで食事し、まっすぐ帰宅します。産業医の私は気分転換をしましょう、昼食は散歩も兼ね、デスク以外で食べましょう。 帰宅時は、時に寄り道しましょうなど、不良のすすめを指導しています。そんな指導をしている私も、ストレステストに振り回されています。 何度、ストレステストの講習会に出席したでしょうか。その度、講師がストレステストについて、微妙にニアンスがずれています。 最初の話より、産業医の負担、義務が増えているではありませんか。これがストレスかと思います。 1日、一つでも楽しい事、喜ばしい事、小さな幸せを探して欲しいです。少しでも、ストレスの発散に役立てられたらと思います。 |
■ 第36回 (院長~2016.7掲載) |
★「老衰」 先月、この数年往診していた患者さんが亡くなりました。90歳以上の女性でした。往診開始より、よく一人暮らしができているなと関心した記憶が 残っています。近所の親族が定期的に訪問し、必要な食事等を購入してきてくれており、一人暮らしが可能だったようです。 しかし、いつまでも親族に頼ることはよくありませんので、一人暮らしを支える支援を組みました。高齢者ですから、ちょっとしたことで、 感染症を繰り返し、年1回は入院しました。徐々に体力、食事量も減少してきました。最後をどうしようかと本人や親族、ケアーマネジャー等を 含めた支援グループで、何度も話し合いました。患者本人が一番どうしたいかが中心となり、親族も了解したうえ、胃瘻や経管栄養はしないで、 最後まで経口で食事と水分だけで行くと方針が決まりました。ベット上で介護する様になって、さらに症状は悪化しました。私も往診時に必ず 本人に治療方針の確認を取っていました。いよいよ、経口摂取できず、水分しか取れなくなりましたが、意識状態は正常でした。 亡くなる2日前、往診にて私とも会話をし、「のどがかわいた。」と訴え、桃のジュースをあげました。「あーあー、美味しい」と言ってその後、 水が飲みたいと言われ、水を飲んでもらいました。すでに呼吸状態は低下し、酸素レベルも低下していました。亡くなる前日も同様であったと 報告を受けました。呼吸停止していると朝に連絡があり、すぐに駆け付け死亡確認をしました。いつもの寝ている表情でした。とても優しい表情でした。 勤務医時代はかなりの数の臨終に立ち合いましたが、点滴が全くない状況の老衰がこんなにも苦痛なく、おだやかなものなのかと改めて患者さんに 教わりました。ありがとうございました。宇野千代さんが、瀬戸内寂聴に言った言葉が、「若くして死ぬと苦しいが、年を取って死ぬと苦しくなく死ねる。 だから、長生きしなさい。」と言われたそうです。私もこのような死に方をしたいと思いました。 |
■ 第35回 (院長~2016.4掲載) |
★「熊本地震」 この1週間は、テレビから目が離せません。5年前の東北大震災と重なります。 心が痛みます。東北大震災時の時も、余震がなくなってもいつも揺れていると訴える患者が多かったですし、 私自身も微かな振動を地震と勘違いすることがよくありました。熊本地震は、余震も本当に自覚するもので大変だと思います。 1週間以上となっても、まだ体育館などで寝起きし、プライバシーもなく、大変な状態が続いています。一方で別府や湯布院は、観光客が 激減しています。空いている旅館を安く借りて、被災者が1週間ぐらいでも体と心が休まれば、また気力が出てくれるのではないかと思うのですが。 そこに寄付金を使うより、家の再建に利用したほうが、有効だとわかるのですが、親と同年齢の人が多くテレビで見ると、悲しい気持ちになります。 丁度そんな時、当クリニックでもアキモトパンの交換時期でした。東北大震災後、非常食に購入しており、3年の有効期間がありますが、 2年後に新しいものと交換します。まだ1年有効期間があり、それをアキモトパンが被災地に届ける活動をしています。 早速、テレビでもアキモトパンが熊本に缶詰のパンを届けているのを見ました。東北大震災時、江東区医師会でも、江東区に避難した人たちの 健康チュックのお手伝いをしました。熊本地震でも、周囲の医師達が賢明に避難所で働いている姿に頭がさがります。 早く、余震がなくなる事を祈ります。 |
■第34回 (院長~2016.1掲載) |
★「理解してくれない患者さん」 1月初旬、「院長のぼやき」を今後継続しようか、だれも見てくれていないのではないか、独りよがりではないかと、結構ウジウジと考えていました。 その時、一人に患者さんから、私の「院長のぼやき」を見ていますよとていますよと言っていただけました。 よし、又頑張ろうと思いました。最近感じているのが、私はやや説明が多い様です。患者によっては、こんなに説明されたのは、 初めてと感激していただける人もいますが、多くは、むっとする患者さんが多いです。ほとんどが、生活習慣改善を説明するときです。 ダイエットしましょう、タバコをやめましょう、減塩しましょう、運動しましょうなど、医師でなくても同じことを言えるレベルですが、 きっと言われ続けていて、いやになっているようです。この様な時は、私よりずっとやさしい看護婦さんに指導されると、患者さんは 耳を傾けてくれます。人が怒る場合、自分の欲求がかなわない場合で、乳幼児なら泣いて願いを叶えようとしますが、成人ならば 無理ですから怒りとなると心理学の本に載っていました。自分の欲求が満たされず怒る。 以外に人は気づいていないようです。また、自分の病名を知らない患者さんが以外に多いです。 高血圧や糖尿病など、病名が知れ渡っている場合は別ですが。 時に、覚えにくい病名も多くあります。当院では、難しい病名は、必ず病名を書いたメモや薬手帳などに記入することが多いです。 それでも、なかなか病名を覚えていないことが多く、頻回に患者さんに自分の病名を言ってもらいます。 高齢者でも、繰り返し聞くと、殆どの患者さんは、記憶します。自分の病名を覚えることから始めましょう。 |
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