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第33回 (院長~2015.10掲載)

★「自分の体は、自分が一番わかっていると言う患者さん」

自分の体は、自分が一番わかっていると言う患者さんは、以外に多いです。
先日も、初診でかぜの患者さんが受診しました。体の大きい若い男性でした。以前に喘息の既往があるとのことで、
薬をチュックすると喘息に使用する吸入薬がありました。
診察にて、肺全体に喘息で聞こえる音が聞かれました患者さんは、全く呼吸困難の症状はありません。
体の酸素濃度をチュックすると軽度低下していました。
かぜから軽い喘息を引き起こしていましたが、患者は苦しくないので、喘息と認めません。
治療は、喘息を悪化させる鼻水を止める薬は出せませんが、患者は、喘息の薬はいらないから、鼻水と咳をとめる風邪薬を出して
ほしいと主張します。
軽度の喘息で、体格の良い男性には、日常的にも自覚症状がない人がいます。
このような人がマラソンなどで、急死するケースがあります。昔は老人喘息と言う診断名がありました。
老年後に喘息が出るケースですが、これは若年時にも実際は軽度喘息があったのに、自覚していない為、
呼吸機能が低下した老年期に症状が出ていると考えられます。
逆に、高血圧の患者さんには、わずかな血圧の上昇で、いろいろな症状を訴える人が多いです。
血圧は、殆ど自覚症状がありません。血圧が正常な人でも、走った直後には、血圧は160-180mmHgほど上昇しますが、
頭痛や肩凝りは生じません。
しかし、降圧剤を使用し、毎日血圧を測定してもらうと、わずかな血圧上昇に異変を訴える患者さんは多いのです。
病気には、自覚症状がないことの方が多いのですが、毎日のように医療番組がテレビに流れ、解ったような気分になります。
自分の体は、自分が一番わかっているならば、医師は病気では、死亡しないことになります。
しかし、実際には自分の専門分野の病気にかかる医師は多いです。
私は、消化器専門ですが、鼻呼吸できず、いままでも肺炎数回既往があり、自分自身は呼吸器感染で死亡すると予想しています。
おっと、これも自分の体は自分が一番わかっていると言う患者と同じですね。健診受けましょうね。

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